潜在意識と向き合っても勝ち目はない、ではどうすれば

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たとえば、人前に出ると緊張してしまう、という悩みを持つ人は多い。実は私もそうです。今ではずいぶんマシになりましたが、いくら場数を踏んでも、登壇するときはやはり緊張します。頭ではわかっているけれども、気持ちや身体が自然にそうなるのです。これは正直いかんともし難い。

つまり、人前に出て、異常に緊張したり、焦ったり、声が上ずったり、汗をかいたり、顔が赤くなったり、足が震えたりするのは、意志の力が届かない潜在意識のしわざです。といって、顕在意識(理性)はちゃんと理解しているのです。人前に出ると緊張してしまう悩みとは、顕在意識と潜在意識の葛藤であるわけです。

この構図はすべての悩みに共通するパターンであると言えます。筆者はカウンセリングでいろいろなクライエントさんに向き合ってきました。いろいろな悩みがあるようでいて、結局のところ、悩みはたった一種類しかないと考えています。それは、「わかっているけど、○○できない」というものです。

・人前で落ち着いて話したいが、緊張して困る
・禁煙したいが、タバコがやめられない
・ダイエットしたいが、つい食べ過ぎてしまう
・別れた人のことを忘れたいが、忘れられない
・上司とうまくやりたいが、好きになれない

こうした悩みは一見それぞれ違う悩みに見えますが、例外なく同じパターンなのです。つまり、こうしよう、こうすべきだ、という理性心(顕在意識)に対して、本能心(潜在意識)が真っ向から対立している状態です。言い換えると、理性心(顕在意識)と本能心(潜在意識)のベクトルが正反対の方向を向いている、というわけです。

このように、理性心(顕在意識)で本能心(潜在意識)を力づくで押さえつけようとする限り、決して解決しないでしょう。なぜなら、本能心(潜在意識)のほうが理性心(顕在意識)よりも強力だからです。

といって、顕在意識は潜在意識の味方をするしかないのでしょうか。それでは動物と変わらないし、問題はなおのこと解決しません。では、どうすればよいのか。顕在意識が潜在意識を力づくで押さえつけるのではなく、ちょっとした工夫が必要なのです。

それは、潜在意識と対決しようとしないで、別な対象に意識を集中することです。人前で緊張しないでおこう、と思わないで、聴衆に語りかけることに集中するのです。

大晦日の「紅白」は国内のみならず、衛星放送で海外にも放送され、何千万という視聴者が見ています。こうしたなかで司会者はよくあがったり、とちったりしないものだと思わずにはいられません。あがらないでおこう、では絶対あがってしまうことでしょう。司会者は、笑顔の裏では一心不乱に聴衆に語りかけることに集中しているに違いありません。その結果、緊張しつつもなんとか司会をやってのけるのだと考えられます。

同様に、タバコのことを考えている限り禁煙は成功しないし、食べ物のことを考えている限りダイエットは成功しません。必ず誘惑に敗れ去ります。そうならないためには、仕事なり趣味なりに集中する、それができなければ、テレビを見るなりして気を紛らわせる。とにかく、本能(潜在意識)にもろに向き合わないことが大切なのです。もろに向き合っては勝ち目がないからです。それが心の持ち方の工夫ということです。

本能にもろに向き合わないことが習慣化すると、あるとき悩みが気にならなくなっていることに気が付くのです。それが悩みを克服する、ということです。克服できてしまえば、なんでそんなことで悩んでいたのか、とバカらしく思えるものです。

よく、心の持ち方の工夫に言及しないで、

「タバコはやめようと思うなら、すぐやめたらいい」

といった脳天気な発言をする人がいます。こうした人は、潜在意識がいかに強力かという認識に欠けている、と言わざるを得ません。悩みは克服できてしまえば何ということはないものです。しかし、悩みの渦中にあって、心の持ち方に気付けずにいる人にとって、悩みの克服は限りなく難しいことのように思えるものなのです。
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by bfath602 | 2011-09-25 10:41


どうすればもっと出版の成功率を上げることができるのでしょうか。やり方はあります。それはコーチングを使うことです。


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