否定的な感情は、独りで静かに味わい「慣れる」こと

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前向きで積極的な心を持つことは大切だ。これは理性的なもので、交流分析で言えば、成人のAの働きだろう。

しかし、だからと言って自分の否定的な感情、つまり恐怖、怒り、悲しみ、後悔といったものを、否定しようとしたり、紛らわそうとしたり、避けようとしたりすると、この感情は潜在意識に押し込められてしまう。そして何かの拍子に襲いかかって来るのだ。否定的な感情も紛れもなく自分の一部なので、これと敵対しようとすればするほど平安が得られなくなるものだ。

こうした否定的な感情は、独りで静かに味わい「慣れる」必要がある。きついことだが、じっくりと味わっているうちに、浄化され、自分の潜在意識から解放される。このプロセスは自分ひとりでやるのがいい。どうしてもというときは、セラピストに手伝ってもらってもいいが、依存してしまうとそれこそが、紛らわそうとしたり、避けようとしたりすることになってしまう。

スピリチュアルな自己とは、否定的な感情を浄化できてはじめて完成していく。否定的な感情を紛らわそうとしているうちは決して、自己と正しく向き合うことができないからだ。

「・・・それにつけても、特に知っておきたいことは、生活の情味というものは、楽しい事柄にのみあるのではなく、又さりとて金や物質の豊かなときにのみあるのではない。悲しいことのなかにも、苦しいことのなかにもある。いわんや人間社会の階級や富に何らの関係はないのである。否、むしろ富貴や地位に活きるものは、生活の情味をそうしたものの中から獲得しようとするために、真の味わいを味わいがたい。

だから、この真理を厳粛に考察して、我々はできうる限り、広く且つ深く、生活の中から情味を見出すことに努めよう。」

中村天風 『叡智のひびき』 講談社 1995年

「どん底の苦しみを暫くの間じっと耐えていれば必ず運命はよくなる その人に耐えられない苦しみはない」

五井昌久 『白光日めくり』より

以上の言葉は、否定的な感情もじっくり味わいなさいということだと思う。決して積極思考の名のもとに忌避したりすべきものではない、ということなのだ。
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# by bfath602 | 2011-06-08 16:18


どうすればもっと出版の成功率を上げることができるのでしょうか。やり方はあります。それはコーチングを使うことです。


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