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感情はこども、理性は親

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人間の感情はこども、理性は親、とたとえることもできます。感情は潜在意識の働きでエネルギーを持っているのですが、この二つの協調作業で人間は生きているといっていいのです。たとえば、

「こんなめんどくさい仕事はいやだ、やってられないよ」は感情。

「まあ、そう勝手言うなよ。だれかがやらなきゃならんのだから」が理性。

人間ある程度は感情に正直に生きないと、やっていけません。もちろん感情は子どもの属性なので、身勝手だし、短慮なので、理性でコントロールすることが必要。といって、押さえ込みすぎるといわゆる無理をしていることで、続きません。その意味では、人間いかに自分の感情に正直に生きるかで、幸不幸が決まります。

ただし、感情は不合理な信念(イラショナル・ブリーフ)が原因で発生していることもあり、その場合、感情に正直に生きてもうまくいきません。といって感情を抑圧すれば苦しむだけです。

たとえば、「こんなめんどくさい仕事はいやだ、やってられないよ」という感情が、

「自分は短気な人間だ」
「短気なのは生まれつきで変えられない」

という信念から出ていることもあるでしょう。その場合、

「人生とは気長に取り組むものだ」
「人間は絶えず進化を続けるものだ」

というふうに信念に書き換えたら、

「こんなめんどくさい仕事はいやだ、やってられないよ」という感情が出なくなるかもしれません。これは単に感情を抑圧したのとは根本的に異なるわけです。しかし、信念を書き換えてすら、

「こんなめんどくさい仕事はいやだ、やってられないよ」

と感じることは当然あり得ます。その場合、感情に正直にその仕事から離れるのが幸せになる秘訣です。転職するときはこうした内省を各人が心のなかで繰り返しているものです。しかし、

「慣れた仕事は変わるべきではない」

という信念がもしあれば、感情に正直になれず、その仕事にとどまり続け、その結果、楽しくない人生を選択することになるわけです。
by bfath602 | 2011-09-15 12:15

こころのいろいろ


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